ストレッチフィルム生産ライン:防塵・防湿倉庫のパレット梱包用製造機械

2026-05-29

某大手物流センターの高密度自動倉庫で、従来の2層フィルムでは耐突き刺し性が足りず、パレット角の鋭利な部分が週に数回破袋を起こしていました。特に梅雨時や冬季の結露シーズンには、ほこりと湿気が貨物に浸入し、クレーム率が月間3%を超えるという深刻な問題が発生。現場監督からは「もう少しだけでも粘りと強度が欲しい」と悲鳴にも似た声が上がっていました。

そこへ私どもが提案したのが、5層ストレッチフィルム製造機による多層共押出ラインの導入です。ナノレベルの層設計により、外層には高自粘性ポリマーを、中間層には耐突き刺し性に特化したメタロセン系LLDPEを、内層には防湿バリア機能を持つ特殊グレードを配置。単純に「厚くする」のではなく、各層の機能を極限までチューニングした結果、従来の3層フィルムと比較して耐突き刺し強度が約40%向上し、自粘性はシャーシの巻き取り速度を15%落としても十分な密着を維持できるレベルに達しました。

実際のライン立ち上げ後、まず驚かされたのは巻き取りの安定性です。半自動機で培ったテンション制御ノウハウを全自動機にフィードバックし、エアリングのエア流量と冷却ロール温度をリアルタイム最適化。結果、フィルムの厚み偏差が±1.5μm以内に収まり、従来機で頻発していた「耳寄れ」や「シワ入り」が完全に解消されました。この精度があれば、自動倉庫のラッピングマシンに入れても、スパイラル開始時のフィルムべたつきや、ラップ中に発生するピンホールのリスクが劇的に減少します。

また、3層機や2層機も状況に応じて併用しています。例えば、軽量段ボールケースのパレタイズには2層フィルム製造機で作った薄物で十分コストを抑えられますし、重量物や鋭利な金属部品を扱う現場には5層機で作った厚手の防湿仕様が最適です。当社のラインはすべてモジュール構造で、5層→3層への切替もシャーシ交換無しで15分で行えるため、生産計画の変動に柔軟に対応できます。

導入後のデータは明確です。破袋クレームは月間0.2%未満に激減し、湿気によるカビ発生も皆無に。現場からは「もうフィルムのことを気にしなくて済む」と、普段は口数の少ないベテラン作業員までが笑顔を見せました。自社のDPE(ダート・パウダー・エントラップメント)対策としても、このラインで生産したフィルムは粒子吸着が少なく、クリーンルーム級の倉庫環境にも安心して投入できます。

今、同じ悩みを抱える現場の声を聞くと、真っ先にこの実戦データをお伝えします。理論だけの提案書で終わらせず、お客様の倉庫の温湿度データやパレットサイズに合わせて層構成をカスタム設計。まずはサンプルを送り、実際に貴社のラッピング機でテストしてみてください。その際の巻き取り条件やフィルム残量管理など、細かな調整まで私が直接サポートします。