ストレッチフィルム生産ラインの鉄鋼業界における応用

2026-05-28

鉄鋼業界の包装現場では、重量物である鋼巻や鋼管をいかに傷めずに輸送するかが常に課題です。特に海外向けの海上輸送では、塩害や結露による錆発生が致命的欠陥に直結します。当社の3層ストレッチフィルム機および5層ストレッチフィルム製造機は、まさにこの課題を解決するために開発されたプロ仕様の生産ラインです。

ラインの心臓部は先進の共押出ダイとフィードブロック。これにより、各層に異なる機能を付与できます。例えば、表層には耐突刺性に優れた特殊樹脂、中間層には気化性防錆(VCI)添加剤を高濃度配合、内層には滑り性を調整する添加剤を配置。1台の機械で3層から5層まで自在に切り替えられるため、顧客の要求に応じて「防錆重視」「強度重視」「コスト重視」など、その都度最適なフィルム構造を現場で即座に生産可能です。

よくあるトラブルとして、半自動機ではどうしてもフィルム厚みが不均一になり、重ね巻きした鋼板のエッジ部が突き破ってしまうケースがありました。しかし、当社の全自動ストレッチフィルム製造機は、ダイギャップをマイクロメートル単位で自動制御。厚み公差±3%以内を保証し、高肉厚(50~120ミクロン)でも均一な延伸が可能です。さらに、テンション制御を油圧サーボ化しているので、巻き取り時のシマリが安定し、ユーザーの包装ラインでの破断率が一桁改善した事例も多く報告されています。

実績としては、国内大手鉄鋼メーカーのコイル梱包ラインに、当社の2層ストレッチフィルム製造機をベースにしたVCIフィルム専用ラインを納入。従来は防錆剤を後から塗布していた工数が大幅削減され、且つ防錆効果も持続性が向上したと高い評価をいただいています。また、東南アジア向け輸出用鋼管の保護には、5層機で作った耐候性フィルムが採用され、台風シーズンの航海でも錆クレームがゼロになったとの報告もあります。

いずれの機械も、メンテナンス性を考慮してダイ部はモジュール構造を採用。層構成の変更や樹脂切り替え時のダウンタイムを最小限に抑えられます。加えて、弊社のサービスエンジニアが設置から立ち上げまで常駐対応するため、導入後のトラブルに悩まされることはありません。もし現状の包装フィルムでコストダウンや品質改善に頭を抱えているなら、一度実機を見学されることをお勧めします。現場の課題に合わせた最適なライン構成を、ゼロベースでご提案いたします。