3 層ストレッチフィルム生産ラインの板材包装への応用

現場ではよくある話ですが、従来の単層フィルムでは、大型板材をトラックに積み込む際の振動や、海上輸送中の温度変化によって、フィルムが伸びきったまま戻らず、緩みが発生します。これにより内部で板材が擦れ合い、高価な表面仕上げにキズや汚れがつく、いわゆる「輸送ダメージ」の原因となっていました。

当社の3層ストレッチフィルム生産ラインは、コア層・粘着層・プロテクト層という機能分担を明確にした3層同時押出し(コエクストルージョン)を採用。特に中間粘着層の配合技術により、強く巻き締めた後も、一定期間を経て外力が取り除かれると、フィルムが程よく収縮(シャックバック)し、常に板材に密着した状態を維持します。例えば、幅2mのアルミ複合板を40枚パレット積みした場合でも、最下段の板にかかる締付け力が持続し、積み重ねによる「沈み込み」を防止します。

自動ラインとの連携においては、当社の全自動ストレッチラッピング機がフィルムの特性を最大限に活かします。テンション制御は、フィルムの厚み(当社標準は17〜25ミクロン)や板材の角部形状に応じて、プレセットされた複数のモードから即時選択可能。鋭い角部ではテンションを自動的に緩め、フィルムの「スリップ」や破れを未然に防ぎます。これにより、人手による巻き直しやフィルムの貼り直しといった非効率な作業、いわゆる「ランニングロス」を劇的に削減できます。

結果として、輸出向け高級建材でも、国内流通向けの鋼板や合板でも、最終顧客が受け取る時の製品状態は格段に向上。クレーム対応のための人件費、補材費、ロジスティクスコストといった「隠れた経費」の圧縮に直結します。特にJIS規格や海外の厳しい荷扱い基準をクリアする必要がある場合、この安定した包装品質は、貴社の技術的信頼性をアピールする強力な証左となるでしょう。