工場の出荷エリアでよく目にする光景です。角鋼や機械部品、鋭利な切削面を持つ金属製品を載せたパレット。作業員が何重にもストレッチフィルムを巻き付けている。あれは、フィルムの強度が足りないから。1層や2層の一般的なフィルムでは、すぐに角で破れたり、引っ張り負荷で裂け目が入ったりするリスクがある。結果、『念のため』の過剰巻き付けが常態化し、フィルム使用量は想定より20%も増え、廃棄プラスチックコストも無視できません。
当ラインが製造する3層ストレッチフィルムは、この課題を構造から根絶します。外層には摩擦抵抗と光沢性を高めた特殊ポリマー、中間層には粘弾性に優れた素材、内層には強固な接着性を発揮する樹脂をそれぞれ配置。まるでナイフエッジからパレットを守る『鎧』のような役割です。特に、LLDPEとmLLDPEを組み合わせた中間層が、衝撃を吸収・分散。従来品なら貫通していた鋭角も、このフィルムではたわみながら跳ね返します。
実際の導入事例では、自動車部品メーカーでパレットの角によるフィルム破損が月間200件から12件へ激減。巻き戻しの手直し工数が削減されただけでなく、フィルムの厚みを25μmから19μmへ薄肉化(ダウンゲージング)しながら、荷崩れ事故はゼロを維持。これが意味するのは、原料ポリマーの使用量が約24%削減され、1ラインあたり年間で数百万円の原料コストが浮く計算です。ラップ回数は『10回巻き』から『6回巻き』へ。作業効率も大幅に向上します。
ライン設計の肝は、各層の樹脂温度と押出圧力を独立精密制御するノウハウにあります。特に内層の粘着性は、夏場の高温倉庫でもベタつかず、冬場の低温でも発粘性を失わない配合設計が必須。当社の熟練オペレーターが長年蓄積した温度・速度レシピが、安定した3層構造を実現します。メンテナンス面でも、特殊設計のダイヘッドは目詰まりが少なく、24時間連続運転でのグレード切り替えもスムーズ。これは、大口パレットサイズやフィルム幅変更が多い多品種小口物流現場にこそ、真価を発揮する強みです。
最終的に、物流担当者が求めるのは『無事故』と『コスト見える化』の両立。本ラインで生産されるフィルムは、破損に伴う商品クレームや返品処理という隠れたコストを根絶し、かつ使用量自体を削減して環境負荷低減の数値目標にも貢献します。鋭角パレットに悩む現場の責任者様。まずは当社テスト機で、実際のご資材を使った巻きつけ強度試験から、その違いを体感ください。

